東京寄席
「よせ」と言われたところでやめない演芸噺

第11回
東京寄席二月壱の席
「演芸を見に行きたいけど、どうしたらいい?」

いらっしゃいませ、こんばんは。
席亭の横山でございます。

この寄席をご贔屓いただいている皆さんの殆どは、3月になれば
週末はスタジアムに足を運ぶことが多くなることでしょう。
てなわけで、
寄席に行けるチャンスは2月までと勝手に決めつけ、
そのためのインフォメーションを今回はお送りしたいな
と思った次第です。

まず、東京の演芸事情をご説明すると、
都内に代表的な寄席は都内5ヶ所あるのです。
上野にある鈴本演芸場、浅草の浅草演芸ホール、新宿の末廣亭
池袋の池袋演芸場、そして国立劇場お隣の国立演芸場。
これ以外にも漫才協団、
東京演芸協会(こちらはピン芸人さん中心)などが
定期的に公演を行う浅草の東洋館、
浪曲だったら浅草の木馬亭などに行かれるのも
よろしいのではないでしょうか。
これ以外にも定期公演を行っている演芸場はまだあるんですが・・・
(書き切れません、あしからず)。
さらに、都内では落語会も毎日いくつもおこなわれているんです。
皆さんあまりご存知無いかもしれませんが、
それぐらい毎日東京(関東)では様々な興行がうたれているのです。

特に好きな落語家さんがいらっしゃらなければ、
まずは上述しました5ヶ所の演芸場のどれかに
行ってみると良いと思います。
前座さんから真打まで大勢出演していますから、
その中で興味をひく落語家さんを探してみてはいかがでしょうか?
私個人としては、
とりあえず沢山見てみたいという方には浅草演芸ホールを、
落ち着いて見たいという方には上野の鈴本演芸場を、
一人一人をじっくり見たいという方には池袋演芸場、
寄席の風情を楽しみたいという方には新宿の末廣亭を、
おまりお金をかけずに楽しみたいという方には国立演芸場を
お勧めします。

逆に興味のある落語家さんがいる場合、これは
独演会とか勉強会と称した落語会に行かれると良いでしょう。
寄席ではどうしても出演者が多い関係で、
一人一人の持ち時間が少なく
(大体10分から15分、主任は別ですが)、
じっくりネタを聴くことは難しいんです。
独演会などでは、大体一席30分以上、
人によっては1時間以上。
しかも、二席は聴けますから。

違いは、コンピレーションライブに行くか
単独ライブに行くかということと同じじゃないでしょうか。

で、これらを見に行くためにはどうしたらいいか?
ライブに行くなら、ぴあを読めば事足りますよね。
落語だってそうと言いたいんですが、
寄席や落語会の情報はそうじゃないところにも沢山あるんです。
実際、落語会の多くは小規模なものが大半ですからねぇ。

というわけで、
今回は演芸に関する情報をほぼ完璧に網羅している
「東京かわら版」という情報誌を皆さんにお勧めします。
これに書いてある情報は本当にありがたいですよ。

例えば、
チケット入手が難しいと言われる立川志の輔師匠の落語会。
大半はぴあでも告知されるのですが、
時にはやはり大々的に告知できない小規模な会もあるんです。
ということはチケットさえ入手できれば、
小さなホール、小人数でじっくり聴けるという算段。
もちろん、これは志の輔師匠以外の人気落語家さんの
落語会すべてにあてはまる幸せなんです。

東京かわら版を読んでいると、
そういう情報がぎっしり詰まっているわけです。
寄席や落語会の情報だけでなく、
演芸番組の情報
(なんと、各航空会社の機内放送用演芸プログラムまであり)、
若手芸人さんのライブ情報、コラム、インタビューまであって、
値段が300円とはお得感いっぱい。
おまけに上のほうで書いた5演芸場では窓口で「かわら版」を
提示すると、入場割引されるなどの特典もあったりします。
(特典の内容は各演芸場で聞いてみてください)
一粒で二度美味しいとはまさにこのことです。

ただ、東京かわら版は
演芸場か大きな書店でしか扱っていないので、
入手するのがちょっと難しいのが玉にキズ。
ですから、東京かわら版を買いに
寄席に行くのも悪くないかな(オーバーかな?)。

まずは試しに、以下のサイトをチェックしてみてください。
半分ぐらいは無料コンテンツになってますので。
また、末廣、浅草、鈴本にはオリジナルHPがありますので、
そちらもチェックしてみてください。
当日の休演・代演・出番変更についての情報があります。
まだまだ、これ以外にも落語家さんのHPは沢山あります。
それをすべてご紹介するのは難しいので、
もっと落語のことが知りたいと思ってらっしゃる方には、
最新落語事情を分かりやすく解説してある
「落ナビ」(文芸社刊行)という本を
ご一読いただけるとよろしいのではないかと思います。
これらの情報を基に、
ぜひ生の落語(演芸)に触れてみてください。
フットボール観戦とは違う、
何かしらの刺激があなたを待っているはずですよ。

ではでは。

2002年2月某日
東京寄席席亭 横山 講志

※ 海老一染太郎師匠の訃報に心から哀悼の意を表します。

(第12回につづく)

02/08/02 UPDATE

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