東京寄席
「よせ」と言われたところでやめない演芸噺

第6回
12月第1回興行 「初冬お楽しみ興行」
「私が愛してやまない芸人さん(その3)
―この先一回ぐらいは見ておかないと編―」

いらっしゃいませ、こんばんは。
席亭の横山です。

すみません、
私の怠慢で11月は一度しか興行を打てませんでした。
今月はがんばります。

さてさて、早いもんで
もうJ1のFC東京、2年目のシーズンが終了。
後は天皇杯を残すのみ。
何かと、気ぜわしい時期になってきました。
そんな時こそ、
気分転換にお笑いを見に行くのもいいんじゃないでしょうか。
結構、面白いイベントも多いですし。

この「私が愛してやまない芸人さん」シリーズも第三回。
今回は「愛してやまない」というニュアンスとは
若干違いますが、一度見てみたいと思っていた中堅・若手に
スポットを当てたいと思います。

お一人目は、立川志の輔師匠。
中堅か?と思われる方も多いとは思いますが、
落語界では、この世代は中堅として認識されていると、
私の勝手な解釈でここで取り上げさせていただきます。

落語立川流に属する落語家さんは、国立演芸場以外の
東京にある老舗の4演芸場(末広亭浅草鈴本池袋)に
出演することは出来ません。
これら4演芸場での出演は、
落語協会または落語芸術協会に所属することが
絶対条件だからなんです。
というわけで、
専ら師匠のご活躍の場はホール落語会に限られてきます。

TVでのご活躍もあり、
人気の高い師匠は独演会のチケットも入手困難。
今までは、師匠の高座は
日航名人会のみでしかネタに触れたことはありません。
そのときのネタ「親の顔」は傑作でした。
学校の先生と子供、そして先生とその子の親の問答風景は、
古典的な手法かもしれませんが、
どちらが正しいことを言っている(真実をついている)のかが
最後には分からなくなる筋書きが絶品。

ところで、志の輔師匠というと創作落語の印象が強いのですが、
古典作品にももちろん取り組んでらっしゃいます。

えっ?ペヤングのCMが一番印象に残ってるって?
まぁ、そう言っちゃあそうですけど・・・。

話はそれましたが、今月中旬に渋谷パルコ劇場で、
約1週間行われる独演会では古典落語をご披露されるようです。
どんな感じになるのか、今から楽しみです。

続いてお二組目、浅草キッド。
ファンの方、とても多いですよね。
私の周りにもキッドのファンの方が大勢いらっしゃいます。
テレビ、ラジオ、雑誌等で鋭い舌鋒でおなじみですが、
放送コードにひっかかる表現方法が多く、
実際の面白さは生で見てみないと分からないでしょう。

しかし、浅草キッドが生で見られる機会は数少ないですよね。
今だと恐らく「高田笑学校」のみではないでしょうか。
以前、笑芸人というムックのインタビューにありましたが、
ほとんど「PRIDE」に出てくるバーリ・トゥーダーと同じです。
特定の大会にしか出てこない。
PRIDEだって今やK−1や新日本と交流する時代なのに・・・。

この「高田笑学校」もチケット発売、即完売のイベントなんで、
一度も見たことがないんです。
見てみたいですねぇ。
浅草キッドが
高田笑学校の「トリ」にこだわっている理由も知りたいし。

私がこのお二人を好きなのは、
笑いのためなら何をも恐れていないからなんです。
そもそも私にとって、
芸人さんは(良い意味で)変わり者、もしくは狂人。
だから、面白い。だから、プロなんだと勝手に定義付けてます。
どこにでもいそうな「ただの面白いニイちゃん」が、
そのまま芸人さんになった人には関心ありません。
そういう私の理想像に一番近いのが、
ひょっとしたら浅草キッドだと思っています。

三組目は、吉本の「ハリガネロック」。
大阪が活動の中心なため、
あまり見たことが無く、詳しくは書けませんが、
浅草キッドと同じで狂気を感じさせるんです。
感じる狂気そのものは、同じ狂気ではないんですが・・・。
聞くところによると、
すでにネタが100本以上ストックされているらしいですね。
実は天才肌でありながら、
しっかりした技術も持ち合わせているようです。
妄想かもしれませんが。
だからこそ一度生で見てみたいんですよ。

毎度のことながら、長々と駄文を書き連ねてしまったので、
この辺でお開きにしましょう。
ご来場ありがとうございました。
またのお越しを待ってます。粟おこし、岩おこし、またおこし。


2001年12月好日
東京寄席席亭 横山 講志


追記
次回は12月第2回興行、「師走お笑い興行」となります。
テーマはこの冬、私が出没する予定の公演についてかな。
知りたくなくても、無理やりお教えしてしまいます。
あしからず。

そうそう、クリスマスの交流会への参加ご希望の方、
引き続きご応募をお待ちしております。
是非、奮ってご参加ください。


※ 東京寄席は(絶対)大熊清氏を一方的に応援します。

(第7回につづく)

12/08/01 UPDATE

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