私の考えるFC東京

バリアフリー〜いつまでもソシオでいたいから

「バリアフリー」とは、人工的に作られた地域施設で、
障害者にとって障壁(バリア)となっているものを、
取り除こう(フリー)、
といったように、元々は建築学の用語だった
(スロープをつける、点字ブロックを敷くetc.ってことですね)。
その概念が広がって、
障害者に対する偏見をも含めた「社会的バリア」も、
除去していこうということを指す言葉となった。
最近よく聞かれるようになった言葉だ。

Jリーグのバリアフリー。
車いす観戦の場合に介助者を1人まで無料にするクラブがあるし、
スタジアムのデザインも改善されてきている。
それでも「サッカー場でのバリアフリー」というのは
歴史のせいなのか、ヨーロッパの方が進んでいる。

車いすの人に限らず、目の見えない人、耳の聞こえない人、
三重苦の人でも入場料を無料にし、
介助者から入場料(通常より若干安い)を取る。
また、目の見えない人のためには、
解説を聞きながら観戦できる席を用意している。
ただ、そういう事は美談として扱われていないようである。
当然のこととして進められているようなのである。
これは障害者も社会の一員として扱い、
健常者同様にスポーツ観戦を楽しむ権利を保証する、
という文化というか、伝統なのだろう。

聞いていて何となく羨ましくなる話である。
日本でもこういう伝統が根づいてくれたらと思う。
それはとても意義のあることではないだろうか。
スタジアムに来た子が、同年代の車いすの子と友達になれば、
きっと思いやりのある子に育ってくれるのではないだろうか、
などと思ったりもする。

その一方で人は生き続けていけば当然老いていく。
老いていく中で体のあちこちに不具合が生じてくる。
その「不具合」は場合によって、非常に大きいかもしれない。
そのことで生き甲斐や楽しみのひとつを失うことになるのは、
辛いものではないだろうか。
私たちが年を取っても、
スタジアムへ足を運べるような環境になっていてほしい。
でも、少し考えてみると年を取ってからとは限らない。
怪我して松葉杖の人も、妊婦さんも、
バリアフリーの対象のはずなのだから。
たとえ健常者であっても、
障害者の抱える障害は無縁ではないのだ。
FC東京のバリアフリーはおそらく、
フロントの人達がそれなりのことを考えている
(少年少女バスツアーの話には少々感銘を憶えた)
だろうが、ヨーロッパ程度の水準をまずは目指してほしい。
今すぐにとは言わない。
「百年構想」というよくわからないコトバが、
あてはまるテーマだと思いますし。
ただ、どのように、どんな方法で進められるか、
考え、調べたので以下に挙げてみます。
車いすの人への対応
・車いす用通路とトイレの確保
ただ、車いすの人や介護の人に話を聞くと、
特別な車椅子用のトイレでなくても
用が足せる人もいるのだそうです。
でも、一般用の入口が狭くて入れないから、
専用の方を使っているというのです
(そのために長野のパラリンピック会場では、
専用トイレに長蛇の列ができたという)。
一般用を数センチ広くするだけで、
車いすの人の一部に限らず、子供連れの人や杖をついた人もが、
使いやすくなるというのだから一考する価値はあるでしょう。
東京スタジアムは何とかなるだろうか。

・観戦しやすい場所への車いす席設置
車いすからの目線の高さに手すりがあったりして見づらい、
という話も聞きました。
ピッチのそばなどで見てもらうのも良いでしょう。
私が見た映像ではゴルフカートのようなものに、
車いすごと乗って観戦している人がいた。

視覚障害の人への対応
介助者やクラブの用意した解説者が一生懸命試合の様子を伝える、
というのが一般的な方法のようです。
ただ、長野パラリンピックのホームページに、
こんな方法が紹介されていました。
・FM放送の実施及び受信機の貸し出し
FM放送をモノラル受信し、
片方の耳で試合の解説を聞けるというものです。
(両耳で聞くのでは完全に音が遮断されるからでしょうね)
でも、FM放送をやるにも電波は足りないとか、
放送のノウハウがそもそも無いなど非現実的かもしれません。
ただ、試合の中継とからめてTOKYO FMFM世田谷
FMえどがわ、ちょうふエフエムなど、
コミュニティFMに協力してもらえれば、
実現は可能かもしれないと思う。

聴覚障害の人への対応

・手話通訳つき観客席の配置
・運営要員は筆談用メモ所持
・オーロラビジョンの活用

会場で流れるアナウンスをテロップで流す
(東京スタジアムができてからの話ですが)。
はっきり言って、
これくらいできれば十分なところでしょうか。
ただ、面白い技術だなと思ったのが、
・観客席への磁気ループ席の設置
・誘導コイル付補聴器の貸し出し

生の音や振動によって聞こえる技術。
(そのような技術が無くても振動くらいなら伝わりそうだが)
遠い将来には常識になっているのだろうか…。
《まとめ》
今挙げたほかにもいろいろな方法があるでしょう。
私としては、お年寄りが気軽に試合を見に来れる様な、
そういうクラブに育てば良いなと思います。
老後の楽しみ、生き甲斐だって言ってもらえるようなクラブ、
かっこいいって思うんです。
それに、いつまでもソシオでありたい、そう思うから・・・。

01/13/99 UPDATE

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