東京のファンタジスタ、大いに語る。
「東京ナイトスペシャル」プレイバック

第2回:「運動量はないんですけど、いい動きしますね〜」

奥原とにかく、2点目のゴールはですね、
タロウ(岡元勇人:現・東京ガス社員)から、
本人から聞かされたんで。「ありがとう」と。
荒川そういう意味でダイレクトに弱い岡元選手(苦笑)
1対1には強いですけれどね。
・・・3点目の岡元選手のゴールに着いて感想を。
奥原後半の途中から平野(孝:現・ヴェルディ)のディフェンスに追われて、
呼吸困難に陥っていたんですね(爆笑)
点入った時には、苦しくてしょうがなくって。
荒川一応、藤山選手が後半は平野のマークについてたと思うんですけど、
実際は奥原さんだったんですか?
奥原 えー、藤山とぼくなんですけど、
ハーフタイムの大熊(清:現・U18/U20日本代表監督)さんの指示で
藤山と新絛(宏喜:現・東京ガス社員)を代える、っていうのに、
あの頃新絛っていうのは大熊さんの中で絶対的な存在だったんで、
「新絛、悪いんだけど後半(敵の)右行ってくれるか」
って言われて代わったんです。
「新絛、お前やられすぎだから代わるよ」
っていうんじゃないわけです、
「新絛、悪いけど、あのー」
っていうのがあったんです
(話の間大爆笑)
荒川あの、そこに関してはぼく本に書いてません。
「やられてたから」、って書いてますが。
奥原めちゃくちゃ落ち込んでて、新絛。
彼はいつもならハーフタイムとかいつもケロッとしてて、
あんまり疲労とか出ないタイプで疲れたって表情しないんだけど、
膝に手当てて、下向いてたっていう。
荒川そういう意味では屈辱を味わったという・・・
奥原ええ。一回二回じゃなかったと思うんですよ。
彼自身たぶんあそこまでやられたのは、
生涯初めてだと思うんですよ。
ぼくも彼が十五六歳の時から付き合ってんですけれども
アレくらいやられたのは初めてだったと思います。
でも、マリノス戦を決めたシュートは
ぼくが付き合ってきた中で一番いいシュートでしたね。
荒川ベストゴール。
奥原あれ、彼右足が利き足なんですけれども、
左足のアウトサイドにかけて、
あれよりちょっと下がってれば川口触れるんですけれども、
ボールをグラウンダーに落として、
軽いナチュラルスライス、という感じですね。
すごいきれいなゴールでしたね。
荒川新絛選手のフォローする必要もないですけれども(爆笑)、
そのとおりだと思います。
奥原それで新絛と藤山が代わって、平野を見ようって言うので、
大熊さんの方から一応ディフェンシブ、
って言われることはなかったんですけれども、少し気にはしろ、
っていうのを言われたので、点の差っていうのもあったし、
2点目が入ってからはやっぱ、守りに入るわけじゃないけど、
そこをやられてしまうところがあったので、
彼の動きとかを記憶していますね。
荒川そういう意味で運動量の多かった試合だった、
っていう印象はありますか?
奥原あのテレビ中継をよく聞いてた人はわかるんですけど、
当時解説の沢入(重雄:元・名古屋グランパス)さんに
「運動量はないんですけど、いい動きしますね〜」(爆笑)
みたいな事いわれてるんで・・・
運動量はなかったかなと思うんですけど。
荒川ちなみに今日改めて見て頂いたんですけれども。
何度目ですか、このビデオ見るのは?
奥原面白い答えのほうがいいんですか?(笑)
荒川おまかせします。
奥原普通にたぶん5回以上見てないと思います。
どっちかというと点を決めていない平塚戦は1回くらいですけど。
本吉(剛:現・FC東京U-15監督)さんのゴールに
試合中泣いていた、という。

(つづく)

07/10/03 UPDATE

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