二股!
荒川裕治によるフットボールコラム

また手負いの磐田に勝てず
10/17 J1セカンドステージ・東京−磐田

磐田戦、きつかったですね。
点を取られる心配はなかったのですが、
点を取れるような予感はなかったですね。
どういう状態になっても、磐田は巧いです。

それにしても、
またもベストメンバーではなかった磐田に勝てず。
「負けなかったからよかった」という声が試合後、
あちらこちらから聞こえてきましたが、なんとも複雑です。
いや、やっぱり、そうじゃないんですよ。
ここは厳しさを求めたいところなんです。
ホント、厳しさが欲しいんですよ。
自分を含めて、クラブの周りには
「物分かりのいい人」が多いような気がしています。
気のせいでしょうか。
個人的には「それじゃあ、いかん」と認識してはいるのですが、
98年、99年頃の東京に対して持っていた“熱さ”を、
今、自分の中から放出できない苛立たしさもあったりするのです。

ちょっと、今の心情を綴ってみました。
結局は、私自身、なかなか「東京」に時間が作れないからなんですよね。
そういう状態になっている自分が悪いだけなのですが。

さて、ナビスコカップの決勝進出を決めましたね。
これもまた、結果オーライでいいのかどうか、悩むところです。
ルーカスのVゴールは見事でしたが、
この試合で最も光ったのは、
ヴェルディの平本選手だったと思います。
いい選手ですね。
久々にヴェルディの選手で、
きちんとサッカーの話を聞いてみたいと思う選手に
出会ったような気がします。

で、ここで前回書いたものの“焼き直し”的なものを
MDPに掲載してあったと
手塚くんから指摘をされております(苦笑)。
(編注:そんな意味で書いたんじゃありませんから!(笑)
    そうしたら、同じ事ばかり言ってる拙者は
    ”焼き直しの塊”じゃないですかー、切腹!(苦笑))

これの真意を書かせてもらいます。

MDP掲載コラムに関する、私の基本的な考えは
−−これは東京のMDPに限らずですが−−
読み手としてまず想定しているのは「選手」なんですね。
申し訳ないのだけれど、サポーターの皆さんじゃないんです。
選手たちが試合前に読んで、「そうだよな」と思ってくれるもの。
それは、実際にピッチに立つ選手に対してだったり、
スタンドで見ることになる選手に対してだったり。
そのときの状況によって変わりますが、
基本的には、選手たちを鼓舞したいと思っているのです。

例えば今年、川崎から依頼されてMDPに書いたのは、
「昇格するのはクラブであって、選手ではない」という話。
シビアなことを書きつつ、
なかなか試合に出られない選手へのエールでもありました。
ちなみにイメージしていたのは、
川崎の“ファンタジスタ”伊藤優津樹でした。

ということで、この準決勝に向けては、ああいう内容にしたんです。
もうちょっと言わせてもらうと、
正直、あの巻末コラムでの出番、
こんなに早くなるとは思わなかったんですよ(笑)。
てっきり、今年も最後を締めくくるのかなと思っていたもので……。

追記。 山形vs大宮の大一番、日帰りで行ってきました。
久々に迫井と星と話をしました。
星からは
「こんなときじゃないと来てくれないから」
と突っ込まれてしまいました。
残念ながら左肩を痛めていたので、
ファーストタッチがセーフティにならざるをえず、
キレのいいところは見せてもらえませんでした。
ただ山形としては、
もう少し星にボールを集めてもよかったと思うのですが。

右サイドバック(!)でレギュラーという迫井は、
クレバーなところを随所に見せてくれました。
しかし、彼の持ち味であるコーチングは、
サイドバックにいたのでは
なかなか上手く発揮されないのではと思いました。
まぁ、彼がいることで山形の右サイドは堅いんですけどね。

(つづく)

10/20/04 UPDATE

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