二股!
荒川裕治によるフットボールコラム

挨拶代わり

9月15日の東京と広島の試合は、病室でテレビ観戦となりました。
本来ならば、この日は大宮で山形戦の取材でしたが、
入院のため(肥大した扁桃腺切除の手術)にままならず
−−いや逆に言えば、この入院によって
久々に東京の試合を最初から最後まで見ることができた
と考えた方がいいかもしれません。

いきなりの失点には閉口しましたが、
アマラオの2点目のゴールにガッツポーズし、
カミさんからのメールで大宮が3連敗を逃れたことを知り、
個人的には万々歳の1日でした。

そういえば、各スポーツ紙の東京の番記者の方々から
「最近深川、来ませんね」と声をかけられます。
高円宮杯の準決勝、決勝では耳が痛くなったほど。
もちろん肩身は狭いまま。
頭によぎるのは「出しっぱなし」の6文字。
確かに江戸川のレイソル戦に行ったのは、
トップチームの試合に行けないことのお詫びみたいなのもので、
この一年は東京関係者に対しては、恐縮しっぱなしです。
にもかかわらず、
行けば「久しぶり」などという言葉が不要な関係でいられることを、
大変うれしく思っているところです。

もちろん、
スタッフの皆さんは私が今年、大宮アルディージャの
オフィシャルライターになったことを知っています。
そのせいか、関係者からの第一声は
「大宮どう?」「大宮、大丈夫?」。
連勝中だと笑ってもいられますが、
あの連敗中は顔も引きつっている状態でした。
返す言葉なんてないのですから。
そうそう、鈴木徳彦強化部長には
「榎本が欲しい」とは言いましたが
(ちなみに、返事は「買ってくれる?」でした)。

当然ながら、大宮でも同じようなことを言われるんですね。
1stステージ、何試合か大宮に行かず、東スタに行きましたが、
次の試合では、冷ややかに
「東京、どうでしたか」。
三浦監督など露骨に
「あれじゃ東京ダメだ。大熊も辛いところだな」
と突いてくるんですね(いつごろのことかは敢えて書かないけれど)。
三浦さんと大熊さんとは、S級ライセンスを取得した同期。
その気さくさが、そのまま私にも辛辣な言葉として突き刺さります。

ちょっとだけ心苦しいんです。
東京と大宮と、このような関係でいいのか、悪いのか。

さて今回、手塚くんの再三に渡る執筆要請を、
ようやく受けさせていただくことにしました。
この場を借りて、私の揺れる心境を語らせていただきます。

今までの人生(たかだか34年)を振り返って、
自分の調子が絶好調と言えるのは、“二股”をかけているとき。
例えは敢えて出しませんが、一つに集中している時期は、
遊びがない分、自分自身に面白みがないのです。
今は久々に“二股”をかけている状態です。

しかし、これからどうなることやら……。

(つづく)

09/26/01 UPDATE

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