二股!
荒川裕治によるフットボールコラム

FC東京を取り上げた初の単行本、
『FC東京の挑戦』を書いたにもかかわらず、
他クラブの取材をしたり、埼玉県サッカー協会の手伝いをしていたがために
サポーターから「二股」と突っ込まれてしまうライター・荒川裕治さん(笑)
何はともあれ、(きっと)フットボールへの愛情あふれる、
そんなコラムになることでしょう。

100%サポートします。
無くすものは何もない

荒川です。

昨年は一度も書いていなかったんですね。
一昨年も一度だけでした。
今年は、年明け早々から
編集長からプレッシャーをかけられていましたが、
なかなかパソコンに向かえずにいました。

今年の話を書く前に、ちょっと昨年のことを。
個人的には、原さんを全面的にサポートしてきたつもりでした。
僕が顔を出した試合後には、数分でしたが、
勝っても負けても「あのとき……」と疑問を投げかけてきました。
でも、「しょうがねぇな」で終わることも多かったですね(笑)。
もちろん、苦しいときには同じように顔をしかめ、
勝ったときには笑顔で出迎えました。
振り返ってみれば、コンちゃんを早くボランチに戻してほしい
と言い続けたことが一番印象に残っています。

残念だったのは、現場と強化部との足並みが
揃っているようには見えなかったことでしょうか。
前からプレスをかけていき、
高い位置からボールを奪って攻撃を仕掛けるのが、
原さんの“攻撃サッカー”。
以前のような思い切りのいい試合というのは、
あまり見ることができませんでしたね。
要するに「補強」になっていませんでした。
強化部としても歯がゆかったでしょうが、
それ以上に原さんはよくやったなと思います。
いろいろな意味で厳しい1年でした。

そんな中、MXテレビの「FC東京ホットライン」
15分から30分に拡大されることになり、
隔週で出演することになりました。
なかなか笑顔を作ることができず、
皆さんから「スマイル!」と言われ続けて、1年が終わりました。
皆さん、いかがでしょうか。

さて、今年です。
城福さんの監督就任には異論はありません。
実際、ここで変わらないと低迷を続ける可能性があります。
いや、東京のいいところをもう一度再確認しないと、
このままだと「普通」のチームになってしまうのではないでしょうか。
城福さんは、富士通のスタッフとして東京ガスを見ていた人でもあります。
以前のいいところも悪いところもわかっています。
だから、どうするのか。
その手腕に期待したいと思っています。
もちろん、本人にも宣言しましたが、100%サポートします。
東京に移籍されてからの付き合いですが、応援するのは当然だと思っています。
成り行きではなく、友人、としてです。

そこで現実的な話ですが、思うに、
今必要なのは、謙虚に自分たちの立ち位置を見つめることです。
今回、非公開でしたが等々力で試合をしました。
なぜ味スタではなかったのか?
それは単純に、フロンターレよりも順位が下だったからです。
この現実を受け止めて、08年は(も!)、
チャレンジャーでいなければならないのです。

これまた変な言い方ですが、無くすものは何もないじゃないですか。
プライド?
ありますか。
この08年は、ここから10年を考えたボトムアップの年だと理解しています。
だから、いろいろなものを変えていかなければならないのです。
世界の、日本のサッカーも日々、進化しています。
そこを追いかけなければならない時期にきたのです。
僕は、そう、理解しています。

でも、続けるのはタフなサッカーです。
90分続けられるかどうか、ギリギリのサッカー。
とにかく主導権を握り、走り続けるのです。
この時点で言っておきましょう。
深川も頑張っているし、むさしも素晴らしい。
ここからU-18に選手が少数精鋭で集まり、トップを伺っています。
間違いなく、数年後はとんでもないチームになると思っています。

昨年、秋田での国体で東京の優勝を見ました。
素晴らしい戦いでした。今、トップと下部組織のサッカーが連動しています。
この08年、東京にとって、エポックメイキングになる年になるでしょう。
仮に結果が出なくとも、僕は信じ続けるでしょう。
だって、富士通を捨てて、東京に来てくれた人なのですから。
東京でのサッカーを信じて来てくれた人ですよ。
リスペクトしないで、どうしろというのですか。
城福さんに言いたいことがあれば、ぜひ僕に言ってください。
伝えますし、答えます。よろしくお願いします。

あっ、今季はすべてのホームゲーム、MXの解説で入りそうです。
こちらも、よろしくお願いします。

ではでは。

(つづく)



「FC東京の挑戦」
著者:荒川裕治
小学館
本体価格:¥1300
ISBN:4-09-386068-8

03/07/08 UPDATE

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